アメリカ・ニューヨークのメッセンジャーたちがピストを使い出したといわれています。
マンハッタン島は平坦なので、ギアなしでも問題なく走れること、自転車泥棒にあったとしても取り外せるパーツが少ないこと、
パーツが少ないということは、故障を減らせるということ。
以上の事から、メッセンジャーたちが使い始めたそうですが、
実際はマウンテンバイクやクロスバイクに泥除けをつけて走っている人のほうが圧倒的に多いようです。
日本でピストバイクに注目が集まり始めてからはまだ10年程しか経っていません。ヒットの火付け役となったのがピストレーサーたちの動画がYouThubに流れてからだと思います。
そのスピード感あふれる映像に多くの若者が魅了されました。「ブレーキなし 問題なし」というキャッチコピーを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
しかし、このキャッチフレーズにもあるように、もともと競技用の自転車だったため、ペダルをロックしてブレーキ状態にする乗り物であるピストバイクは、危険性が指摘され、正しい乗り方を知らないまま街を走る姿や、マナーやルールを守らないピストレーサーが目立ち始め、社会問題にもなりました。
いまでは、安全に楽しんで乗れるよう、ブレーキが付けられピストバイク専用のレーンを公園に設けたり、乗り方や技術の講習会などが無料で行われたり、ファッショナブルなアイテムがどんどん出ています。
ピストバイクは、もはやストリートカルチャーのひとつになっているのです。
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